ピアノの練習量はどれくらいが普通なのでしょうか。大人の場合はやはりそれほど多くの時間は使えないでしょうから、「毎日60分くらいじゃ全然上手くならないよ」なんて告げられたら、ピアノを練習する気が無くなってしまうかもしれませんよね。
大人の練習時間はどの程度?
毎日欠かさず練習を行っている方はあまり存在しないようです。仕事から帰ってきてヘトヘトになっていると、やはりピアノの練習もしにくいです。それに、夜中にピアノを演奏すると近所迷惑になる可能性が高いです。
練習量が多い方では、1日60分くらいというのが普通のようです。日によってはバラ付きはあるかもしれませんが、平均すると60分前後になるそうです。また、「平日はほとんどピアノを弾かずに、土日だけ長時間ピアノを弾いている」といいう人も少なくないようです。
実際にはどれくらいピアノを練習すべき?
これは各々の実力に左右されるそうです。上達すればするほど、実力をキープするために長時間練習する事が欠かせなくなります。とあるプロの音楽家は「1日サボれば本人が気づき、2日サボれば同僚が気付き、3日サボれば観客が気付く」という言葉を残しています。これほどの速度で、楽器の技術は衰えてしまうという事ですね。
ちなみに「ピアノを少しも弾かない日」というのは作らないようにしたいものです。どれだけ忙しくても1日5分は練習するようにしましょう。「5分くらいで何が変わるの……」と感じるかもしれませんが、少しも練習しないのとでは大違いです。
これは、実際に経験してみて始めて理解できる事だと思います。ヘトヘトな日でもとにかく5分間だけでもピアノを弾いてみましょう。楽しくなって、10分、20分と練習できる場合も良くあります。
ですから、趣味の範囲ならば「実力を落とさないためには毎日最低5分」と考えて良いでしょう。では「実力を着実に伸ばしていく」ためには、どれくらい取り組むべきなのでしょうか。
1日単位で言うと、基本練習に15分、曲練習に30~45分というのが最低限必要な練習時間になるのではないかと思います。当然長時間であればあるほど好ましいですが、だらだら取り組んでも意味はありません。集中してピアノに向き合う事が必要です。
「30分程度しか時間が確保できない」という方もいるでしょうが、もちろん30分でもピアノは上手くなります。60分練習する場合よりも速度は遅いでしょうが、段々と上手くなっていくはずです。そして、状況が変わって毎日60分間ピアノの練習ができるようになった時などは、それまでコツコツ30分毎日取り組んできた事が活かされるはずです。
ただ、さすがに5~10分間程度では上手くなるのは困難です。(これは「実力キープ」のための最低時間ですね)早起きするなどして時間を確保するようにしましょう。