ピアノを選ぶ際のポイント

ピアノは高価なものですし、一度買えばそれを一生使い続けてもおかしくありません。ですから、一度弾いてみて自分に音色やタッチが合う一台を、しっかり時間を掛けて見つけ出すようにしましょう。

優れたピアノとは

・ピッチがどの音も正確で、正確なピッチをキープすることが可能なもの
・透明度が高く輝いた音色が出るもの
・音量が大きく、表現力が高いもの
・高音から低温までの幅が広く、音量や音色にバラバラ感が無く、調和が取れているもの
・タッチが軽く、指先の微かなタッチの変化が音にしっかり反映されるもの
・耐久性に優れ長く使えるもの
・演奏者の芸術性を高めてくれる、表現性に秀でたもの

などの要素を優れたピアノは有しています。

アップライトピアノとグランドピアノはどちらが良いのか?

アップライトピアノの場合は同一音を1秒に7~8回程度連打することが可能です。対して、グランドピアノの場合は1秒に14~18回程度連打することができます。

鍵盤をやや下げて、やや戻し、そのままもう一度下げると、グランドピアノの場合は音が発されますが、アップライトピアノの場合は、ピアノの中側の造りが異なるので音が発されません。つまり「グランドピアノでは弾けるけれど、アップライトピアノでは弾けない」ような速い楽曲が出てくるということです。

また、グランドピアノの方が音も大きいので、音に感情を乗せやすいです。グランドピアノは付属高校や音楽大学のテストでも使われていますから、受験をする予定がある場合は、グランドピアノを使った方が良いと思います。グランドピアノに慣れるためにも、アップライトピアノを使っているのであれば、遅くともテストの1年前には、買い換えるのが良いと思います。

ピアノのデザインに関して

見た目に関してですが、木目半ツヤ、木目ツヤ出し、黒ツヤ出し等、様々なタイプが存在します。黒ツヤ出しが現在のピアノの主流ではありますが、ピアノをインテリアとして捉えるのであれば、木目系の方が良いかもしれません。

「スピネット型ピアノ」という、高さが1メートル15センチ前後のミニサイズもピアノも存在しており、こちらもインテリアとしてもピアノを楽しみたい人の間で話題になっています。

ピアノのウエイトとサイズ

ピアノが部屋の中に入らないのでは困ります。

アップライトピアノに関しては、ミニサイズのものだと高さ1メートル15センチくらいのものから、1型(1メートル21センチ)、2型(1メートル25センチ)、3型(1メートル31センチ)などが存在します。横の長さが1メートル50センチ~1メートル55センチくらいで、奥行きは60センチ~68センチ程度なので、一畳分くらいの広さがあれば、問題無く置けるはずです。

ウエイトは200キロ~250キロ程度です。重く感じるかもしれませんが、男性4人分くらいしかありませんから、一般的なマンションや家ならば、ほぼ大丈夫だと思います。

ピアノは背が高いほど、響板が大きく弦が長くなるので、音が大きくなり、音色もゆったりしたものになります。ですが、ピアノはバランスを緻密に計算して作られているものですから、ミニサイズのものであっても、十分素敵な音が出ます。

そしてグランドピアノの場合は、奥行きは1メートル49センチ~2メートル75センチ程度、高さは1メートル~1メートル5センチ程度と、奥行きに関しては幅が大きいです。ホール向けのものから家庭向けのもの等、色々な大きさのピアノが存在しますが、横の長さはアップライトピアノと一緒で、1メートル50センチ~1メートル55センチとなっています。

家庭向けのグランドピアノとしてよく選ばれているのは、1メートル60センチ~1メートル86センチ程度の奥行きのものです。これに関しては、3畳分くらいの面積があれば、椅子を置いてもなおゆとりがあるはずです。

ピアノの音量は?

ピアノの音の高さ、弾き方、ピアノ自体のタイプにも左右されますが、90デシベル~100デシベルくらいの音が出るピアノが主流です。これは、繁華街や地下鉄の中での騒音と一緒くらいの音の大きさとなります。

そして、床や壁を伝わって漏れる音もありますから、普通のマンションの場合は、隣、真上の部屋、真下の部屋だけでなく、距離のある部屋にも(小さくはなるでしょうが)音が伝わってしまうケースも多いです。

ですから、ご自身が住んでいる住宅に合うような防音対策をすべきだと思います。防音手段としては、パネル、壁、絨毯、床、窓、防音ドアなどを活用する方法があります。そして、ピアノ自体に防音パネルを装着するような手段も存在します。また、防音工事としては、室内に防音室を作れるボックス式、室内をそのまま防音室にする形式のものなどが存在します。

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