大人になってからピアノを始めるということ

大人になってからピアノを練習して上手くなれるのでしょうか。結論から言いますが、大人になってからスタートしても間に合います。大人になってからピアノに取り組んで難しい曲を上手に演奏している人もたくさんいます。

ですが、小さい頃からピアノの練習をスタートするのと、大人になってからピアノの練習をスタートするのとでは状況が違うことは確かです。大人になってから、ピアノの訓練を始める場合はどんな事に気を付けるべきなのでしょうか。

大人と子供の上達限界

小さい頃からピアノの練習に取り組んだ場合は、テレビゲームで言うところのレベル1000くらいまで上がるとしましょう。この場合、大人になってから取り組んでも、レベル100くらいまでにしかならないと言われています。これを聞いてしまうと「大人になってからでは手遅れでは?」と感じるかもしれませんが、そうでもありません。

なぜなら、レベル100でも十分素晴らしいピアノの演奏になるからです。しかも、レベル100というのは「限界値」の話です。恐らく血のにじむような訓練をしても辿り着けない領域です。「世界的なピアノ演奏者を目指す!」というのであれば話は別かもしれませんが、大人になってから趣味の領域でピアノの練習をスタートさせるのであれば、自身の限界など全然気にしないで大丈夫です。

「血のにじむような努力をする場合に限っては、子供の方が高みを目指せるかもね」というレベルの話でしかありません。

上達限界に違いがある理由は?

主に2つの要因があると言われています。

要因1:小さい頃から音楽に触れた方が秀でた音感を得やすいから

俗に言う「絶対音感」の事ですが、小さい頃にしか得る事は叶わないと見られています。絶対音感とまではいかなくても、子供の方が音感が成長しやすいとされています。

要因2:12~14歳前後が指の神経の成長のピークだから

この頃にピアノの訓練を頑張る事で、ピアノ演奏者としての下地が完成するわけです。しかし、これらの違いがピアノの演奏に影響を及ぼすのは、やはりプロレベルになってからの話です。普通は練習だけで補う事ができると見られています。

仮に貴方がプロ一歩手前になったのであれば、この差について真剣に考えてみてもいいかもしれません。が、普段は忘れていて構いません。それよりは、効率の良いピアノの練習方法などを考えるべきだと思います。

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