ピアノの手入れ

室内のコンディションは

ピアノにとってベストな室内のコンディションは、人間にとってベストなコンディションと一緒です。激しい温度変化や、極端な乾燥や極端なジメジメは、ピアノの寿命を一気に縮めることになります。

ピアノにとってベストな湿度は50~70パーセント程度、温度は15~25度くらいであるとされています。もちろん、埃、湿気、直射日光などに可能な限り晒さないようにすることも大事です。

梅雨時や長雨等のジメジメする時期には、ピアノが置いてある部屋の窓は閉めておくように心掛けましょう。反対に晴天時には、窓を開けるなどして通気性を確保しておくことも重要です。ジメジメする場所や、直射日光に晒されやすい窓の近くなどにはピアノを置かないようにして、加湿器や除湿器、そして厚めのカーテンなどを活用して、部屋のコンディションをベストな状態に持っていきましょう。

外装のケアについて

柔らかい布かピアノ専用の羽毛等を使って、表面に付着した埃を拭き取りましょう。光沢を維持するために、鏡面ツヤ出し塗装形式のピアノの場合はユニコンでまんべんなく拭き、それ以外の塗装仕上げ形式のピアノの場合は、空拭きを柔らかい布で行うようにしましょう。

ペダルなどのケアについて

埃を払って、ピアノコンバウンドをクロスにつけて、金属部位の錆やくもりを除去します。これで十分美しくなります。

鍵盤のケアについて

柔らかい布を使って鍵盤を空拭きします。汚れが酷い場合は、石鹸水を吸わせて良く絞ってから拭き取ります。

鍵盤の素材がダメージを負って、溶解したりヒビ割れたりする場合があるので、シンナーやアルコール等の薬剤を用いて手入れをするのは厳禁です。ニューアイボリー、象牙素材の白鍵に関しては、白鍵にシミが出来てしまう可能性があるので、キークリーナーなどは利用しない方が無難です。

内部のケアについて

湿度が上がる梅雨時などは特に、ピアノの中にカビが発生したり、ピアノ線に錆が発生したりしやすくなります。すぐに発見できれば、錆止めを塗布すれば錆の拡散をブロックすることが可能です。そして日頃のケアとして、風通しを良くしてジメジメが中に残らないようにしましょう。

湿度の低い晴天時には、ピアノの蓋を開けて風邪を通すようにしましょう。ピアノの中の整備に関しては、プロの調律師(調律だけでなく、整備などもしてくれるんです)に任せるようにしましょう。

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